俺の名は範沢融志。
地上最強の投資家だ。
だが、いかに最強の肉体を持とうとも、病気・怪我・老い――それは避けられん。
そして人間社会で生きる以上、「金」が絡む。
だから、俺は国家が用意した“保険”については徹底的に研究した。
その結果、はっきり言おう。
社会保険こそが、世界最強の保険だ。
民間の医療保険など、前座に過ぎん。
今日はその理由を語ってやる。
心して聞け。
■ 健康保険と国民健康保険の違い──“守られる者”と“戦う者”
まずは“医療保険”の基本からだ。
◆ 健康保険(会社員・公務員など)
- 会社が保険料の半分を負担
- 扶養家族は保険料ゼロでもカバーされる
- 傷病手当金あり(病気・ケガで働けなくなっても収入保証)
- 出産手当金も出る
つまり、制度に守られた者の保険だ。
会社の後ろ盾を背負って国家と契約している。
◆ 国民健康保険(自営業・フリーランスなど)
- 全額自己負担(会社の補助なし)
- 扶養の概念なし。家族も一人一人保険料がかかる
- 傷病手当金・出産手当金なし
これは戦う者の保険だ。
自ら立ち、全てを背負って契約する。
同じ“3割負担”でも、実態はまるで違う。
会社員は“後ろ盾”を得て、フリーランスは“孤軍奮闘”。
強者とは、自分の選択に責任を持てる者だ。
だから俺は、マイクロ法人を作って健康保険の恩恵を自らに取り戻す。
■ 厚生年金と“配偶者優遇”──それは国家が与える“裏ボーナス”
社会保険の恐ろしさは、年金にある。
◆ 厚生年金
- 給料の18.3%を労使で半分ずつ負担
- 将来の年金受給額が国民年金の約2倍以上
- 専業主婦(配偶者)が年金未加入でも“第3号被保険者”としてカウントされる
つまり、夫が会社員で厚生年金に入っていれば、妻は何も払わず老後に年金をもらえる。
この仕組みは、世界的に見ても超異例。
国家が、婚姻制度と労働制度の交差点で“優遇”を与えている。
まさに“裏ボーナス”。
凡人は知らずに過ごす。
だが俺は、制度のすき間を知り尽くし、最大限活用する。
■ 民間医療保険は“情弱向け商品”だと断言しよう
お前は月5,000円払って、年間6万円。
10年で60万円、30年で180万円。
病気にならなければゼロ。
だが、社会保険には以下の防御力がある:
- 窓口負担は3割
- 高額療養費制度:1ヶ月で医療費が一定額超えたら、それ以上は“戻ってくる”
- 傷病手当金:給与の6割が最大1年6ヶ月支給
- 出産手当金・出産育児一時金:42万円支給
これだけ防御が厚いのに、さらに民間で“月5,000円のガチャ”を回す必要があるか?
答えは否だ。月5000円使っていたなら、浮いた金は投資ではなく、貯金に回せ、貯金が時には最大の保険となる時もある。
民間医療保険は、社会保険の上に“無知な者が重ねがけしている”保険にすぎん。
■ 社会保険は“日本という国家が持つ究極のセーフティネット”
この保険は、アメリカの庶民、インドの労働者、発展途上国の農民には存在しない。
日本の社会保険は、国家が用意した“強制参加の超優良ファンド”だ。
- 保険料は高いが、見返りがデカい
- 加入者が多いから、制度が安定している
- 医療・年金・育児・介護……人生の全フェーズに関与する
これを軽視して“がん保険”に月1,000円足すなど、意味がない。
本質を見極めろ。
保険の本質は、確率が少なく損失がデカい時に最大限作用する、もしお前に万が一の事があったとき・・・お金がいくら足りないのか逆算して加入しろ。それ以上は勝ち目の薄い投機・・・すなわち、ギャンブルに過ぎんっ!
■ 最後に──制度に勝つのではない、“制度を使いこなす”のだ
俺は戦いの中で学んだ。
強さとは、“構造を読み切る頭”と“制度を操る意志”が合わさって初めて成立する。
社会保険は、制度の中の“最強”。
だが使い方を知らねば、ただの重税に過ぎん。
理解しろ。
動け。
そして活用し尽くせ。
お前の肉体を守るのは筋肉だが、
お前の人生を守るのは“制度”だ。
──範沢融志、国家制度すらも使いこなす。
次回は、投資と投棄(ギャンブル)の違いを教えてやる、覚悟しろ
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